【Q&A集2】相続放棄のこんな疑問ありませんか??



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新風リーガルサービス代表司法書士の上羽崇之です。

相続放棄の手続がなんとなく分かってくると、
次に、自分にあてはめたときに

「こんな場合はどうなるんだろう?」
「こんなことしてしまったけど大丈夫?」

といった色々な質問や悩みが出てくると思います。

そこで、お客様からよくいただく相続放棄に関するご質問をまとめてみました。
相続放棄を検討されている方はぜひ参考にしてください。

事前に疑問を解消することで、
今のあなたの状況や考えが整理されて、
次の具体的な行動のステップに進めるはずです。

なお、ご質問の種類には大きく分けてふたつあって、
今回は「一般」と「個別対応」に分けています。

「一般」は、回答を読むだけでおそらく解決するであろうご質問です。

例えば、本やインターネットを見れば大体同じことが書いてあって、誰でも調べられる程度のご質問です。教科書に載っているような知識的な部分です。

「個別対応」は、回答が判断する基準にしかなっていないもので、具体的にあなたのケースに当てはめて「判断」しないと絶対に解決しないご質問
です。

専門家の目線から見ると、あなたが自分だけで判断するのは危険だと思われ、相談とアドバイスを受けられることをおすすめするご質問です。

もし、あなたの疑問や悩みがこちらに含まれているなら、専門家への相談をおすすめします。

このQ&Aは量が多いので2日間に分けて、それぞれ解説いたします。

今日は【個別対応のご質問】についてです。

相続放棄Q&A【個別対応】

Q.相続放棄を考えていますが、故人の財産の中に自宅が含まれており、自宅は手放しなくありません。どうしたらいいですか?
A.相続放棄をすると、マイナスの財産だけでなくプラスの財産も放棄することになるので、自宅を除いて放棄することはできません。

このような場合は相続放棄とは別の「限定承認」という制度を使って、不動産を買い取れないか検討する余地があります。これは相続放棄とは異なり、共同相続人全員で申立てをしなければいけません。

Q.相続財産を処分したら相続放棄ができなくなると聞きました。故人の預貯金から葬儀代を支払ってしまったのですが、もう相続放棄はできませんか?
A.これは相続財産の処分にあたりますが、社会的に見て相当の葬儀である限り(不相当に高額でない限り)、葬儀費用を預貯金などの相続財産から充てても相続放棄することができるという判決があります。

まだ、相続放棄ができる可能性は残されています。ただし、専門家のアドバイスを受けながら手続を行ってください。

Q.遺品や日用品を整理してしまったら相続放棄はできないのでしょうか。
A.明らかにゴミと分かるものであったり、資産価値がない・財産性がないものは処分しても基本的には問題ありませんが、遺品の中にはその判断が難しいものもあると思いますので、整理される前に専門家にご相談されることをおすすめいたします。

Q.夫の相続について、相続放棄を考えています。子どもはまだ未成年なのですが、手続はどのように行うのでしょうか。
A.あなたとお子様がどのように相続放棄をするかで異なります。

①奥様もお子様も相続放棄をする場合…お子様の手続の分も奥様が親権者として代理して行うことができます。

②お子様だけ相続放棄をする場合…①のケースとは異なり、奥様がお子様を代理して手続を行うことができません。事前に家庭裁判所から、お子様の代理人となる方を選任してもらい(「特別代理人」といいます)、その特別代理人がお子様を代理して手続を行うことになります。少し難しいお話になりますので、詳しくはお問い合わせください。

Q.相続放棄をすることで他の親族に迷惑はかかりませんか?あらかじめ親族の了解を得ないといけませんか。
A.先順位の相続人が全員相続放棄をした場合、次順位の相続人に相続権が移っていきます。例えば、故人の妻と子が相続放棄をしたら、故人の親(亡くなっておられる場合は兄弟)が相続人となり、故人に借金がある場合は、その借金を両親(兄弟)が負うことになります。つまり、相続放棄をした結果、他の親族が相続人となる場合があります。

相続放棄の手続自体は、法的には他の親族の了解は必要なく相続人の個人の判断ですることができますが、後日、親戚ともめる可能性がある場合は、事前に連絡をされた方がよいと思われます。

Q.相続放棄は「相続の開始があったことを知った時から3か月以内にしなければならない」と聞きますが、3か月を過ぎてしまっている場合は、相続放棄はできないのでしょうか?
A.基本的には3か月以内に行う必要がありますが、事情によっては相続放棄が認められる可能性があります。弊所で実際に取り扱った案件の中にも、3か月が経過していても認められたものがあります。まずは、あきらめずになるべく早めに専門家にご相談ください。

今日の内容は、読んで頂いて分かるとおり、昨日と違い「判断」が必要なものがほとんどです。知識だけで回答できるものではありません。

この中にあなたの疑問が含まれていた場合は、なるべく自分だけで考えず専門家のアドバイスを受けてください。

 

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